引越しをする際、新居に洗濯機を運ぶのを引っ越し業者にお願いする前に洗濯機の水抜きを自分で行っておくと、引越し業者からオプション料金・別料金が取られることなく、費用を抑えて引っ越しすることができるのをご存知ですか?
また引っ越しする前に、洗濯機を取り外すして、新居に洗濯機を自分で簡単に取り付ける方法があるのは知っているでしょうか?
この記事では洗濯機の水抜きから取り外し、そして新居に取り外した洗濯機を簡単に設置できる方法を解説・ご紹介していきます。
洗濯機を取り外して処分するのが面倒だという方は不用品回収業者に任せましょう。
目次
引越しする前に洗濯機の水抜きをしないと、起こるリスク?
- 洗濯機の水抜きを事前にやっておかないと、洗濯機の重量が軽くなりませんので、運搬に手間がかかり別料金・オプション料金がかかります。
- 事前に水抜きをやっておかないと、洗濯機の中の水が漏れして他の引っ越しの荷物に水がかかるなどのリスクがある。
- 引っ越し業者によっては、あらかじめ洗濯機の水抜きをしといてくださいと言われることもあるので、事前にやっておかないと慌ててしまう。
引越しで洗濯機の運案が別料金・オプション料金になってしまったときの費用相場はタテ型洗濯機の場合は4,500円~、ドラム式洗濯機の場合は、14,000円~となっており、引っ越し料金と別で取られると高く感じます。
以上のようなリスクを避けるために、洗濯機の水抜きを事前にやっておくことはとても重要です。
そこでタテ型洗濯機、ドラム型洗濯機の水抜き方法をここでご紹介します。
洗濯機の水抜きに必要なもの
洗濯機の水抜きに、以下のようなものを用意しておくと作業が順調に進むので、事前に用意しておくことをおすすめします。
- 洗濯機の取扱説明書。
メーカー・機種ごとに操作方法に若干の違いがあるので、あると便利です。 - 電動ドライバー、普通のドライバーでも構わない。
蛇口にネジで固定されているパッキンを外す際に使います。 - ジップが付いた袋など。
外した部品を保管する際に便利なので、ビニール袋でもなんでも見分けがつく袋を用意しておきましょう。 - タオルや布巾などの拭くもの、水を受けるための洗面器。
ホースを取り外す際などに、水が溢れ出てくることがあるので、絶対に拭くものは必要で、洗面器はドラム式洗濯機の排水を受ける際に便利です。
タテ型洗濯機の水抜き方法
ではまず一般的なご家庭に多いタテ型洗濯機の水抜きの仕方を解説していきます。
ドラム式洗濯機もタテ型洗濯機の水抜き方法とほぼ一緒のやり方でできますので、参考にしてください。
給水ホースの取り外し方
もし洗濯機に水が流れていたら、給水する水道の蛇口がしっかりと閉まっていない場合がありますので、しっかりと閉め直して、もう一度ドライコースで選択してスタートさせてみてください。
以上で給水ホースの取り外しは完了となります。
排水ホースの取り外し方
以上の手順で排水ホースの取り外しが完了となります。
取り外した部品やホースは失くさないように、ジップ付きの袋なんかに保存しておきましょう。
ドラム式洗濯機の水抜き方法
ドラム式洗濯機の水抜きは、タテ型洗濯機とほぼ同じやり方で、尚且つ簡単にできます。
ドラム式洗濯機の場合、洗濯槽にあるゴミや糸くずを取り除く機能が備わっているので、この機能を使うことで、洗濯機の中の水を排出できます。
ドラム式洗濯機の多くは下部に排水フィルターがあり、そこのつまみを緩めれば排水ができるようになっています。
排水フィルターのつまみから出てきた水は洗面器などを下に置いて受け止めてください。
この作業以外、つまり排水ホースの水抜きはタテ型洗濯機と同様の手順で行えば、水抜きが完了となります。
洗濯機の取り外しでよくあるトラブルと対処法
水抜きの作業中、作業が完了してからのよくあるトラブルとその対処法を紹介します。
水抜きをしたのに、洗濯機から水が入っている音がする
水抜き作業が完了したけど、洗濯機を持ち上げると、水が入っている音がするということがありますが、心配しなくて大丈夫です。
それは、洗濯機の動作を安定させるために入っている「液体バランサー」と呼ばれる洗濯槽の間に入っている食塩水の音で、取り除く必要もありませんし、洗濯機が正常な状態だという証です。
ドラム式洗濯機の場合、「液体バランサー」とは言わずに、「バランスリング」と言います。
たまにこのことを知らない引っ越し業者に、洗濯機にまだ水が残ってますよと言われる事例があるみたいです。
そんなときは面倒くさいですが、これは洗濯機に必要不可欠な食塩水で取り出せませんと説明するか、説明書に「液体バランサー」について書いてあればそれを見せましょう。
脱水モードを選択したのに洗濯機が反応しない、これって故障?
コンセントに差し込んであり、電源が入っているのなら、それは既に脱水が完了しているということです。
しかし洗濯機の中に水が残っているのに、脱水モードが反応しないというのは、故障している可能性がありますので、購入先のメーカーに問い合わせてみることをおすすめします。
水抜きを何度やってもうまくいかない場合
水抜きを何度行ってもうまくいかない場合の原因として考えられるのは、ゴミなどが洗濯機の底にある排水弁に詰まっていて故障している可能性が高いです。
この排水弁のゴミ詰まりを直すには、素人ができる対処法はありませんので、専門業者に修理を依頼するしかありません
新居に洗濯機を取り付ける方法
新居に引っ越すと同時に取り外した洗濯機を取り付ける方法を紹介します。
業者に取り付けをお願いした際の相場費用
- タテ型洗濯機:3,000円~4,000円
- ドラム式洗濯機:9,000円以上~
洗濯機を取り付けられるスペースがあるか確認
一般的に住宅には洗濯機を設置できる場所があり、大体がタテ型洗濯機を設置できる場所が用意されています。
しかし築年数が古い物件だと、洗濯機を置けるスペースが狭く、大型のタテ型洗濯機やドラム式洗濯機が置けなかったり、蛇口や排水エルボなどの設備が無かったりする場合もあります。
なのであらかじめ、洗濯機のサイズと新居の洗濯機置き場のサイズを測り、蛇口・排水エルボの有無を確認しておきましょう。
洗濯機置き場は安定しているか確認
洗濯機置き場の下に設置してある防水パンはしっかりしているか、床は丈夫かを確認することも大事です。
なぜなら、洗濯機を使用しているときに、防水パンや床が丈夫でないと、振動や騒音の原因になるからです。
特にマンションやアパートへ引っ越しを考えている方は、隣人トラブルの元となりかねませんので、注意が必要です。
新居の蛇口の形状と洗濯機の蛇口の形状が合っているか確認
洗濯機の蛇口のタイプは主に3種類あります。
- 万能ホーム水栓。
- ワンタッチ水栓。
- オートストッパー付き水栓。
給水ホースが外れた時に給水を停止してくれるオートストップ機能が付いているタイプ。
ニップルを取り付けてから、給水ホースを付けるタイプ。
給水ホースをワンタッチで簡単に取り付けられるタイプ。
万能ホーム水栓以外はニップルが不要で、簡単に給水ホースを取り付けられます。
新居の蛇口のタイプが、新居に運びたい洗濯機のタイプと合わない場合、洗濯機が使用できないので、事前に新居に合わせた部品を購入しときましょう。
排水ホースが取り付けられるか確認
洗濯機置き場に洗濯機を置けたはいいが、奥の方に排水口があって手が届かないので、排水ホースを取り付けられないなんてこともあります。
事前に排水口の位置を確認しておくのも大事ですが、もしスペースがなくて無理な場合は、防水パンのかさ上げ台に洗濯機を置いて下のスペースを確保して、排水ホースを取り付けましょう。
洗濯機を運搬する際の注意点
洗濯機を運搬する際の注意点は洗濯機の型によって異なりますが、タテ型式洗濯機の場合は、しっかりと水抜きをやっておけば、揺れに強く倒れにくい構造になっているので、運ぶ重さ以外特に注意する点はありませんが、ドラム式洗濯機の場合は、揺れなどに弱いため倒れやすいので、輸送用に固定ネジを締める箇所があるので、そこを確認して、しっかりとネジを締めて運搬する必要があります。
洗濯機の取り付け方法とその手順
洗濯機の配置場所などを確認したら、いよいよ洗濯機を取り付けていきます。
電源プラグとアース線を差し込む
排水ホースを取り付ける手順
給水ホースを取り付ける手順
以上の手順を踏まえれば、洗濯機を簡単に新居に移設することができます。
取り外した洗濯機を処分したい場合
洗濯機は家電リサイクル法という法律に指定されている4品目の一つで、決まったルールで正しく処分しなければなりません。
家電リサイクル法に従って洗濯機を処分する
ではこの家電リサイクル法のルールに従って洗濯機を処分するのに必要なこと・かかる費用はいくらなのか?
洗濯機が対象製品か製造メーカーを確認してリサイクル料金を割り出す
まず初めに自分が処分したい洗濯機がリサイクル法の対象製品となるのか確認しましょう。
参考 対象製品か、もっと詳しく確認一般財団法人家電製品協会
ここで自分の洗濯機が対象製品と分かったら、製造メーカー名(Panasonic、SHARPなど)を確認してリサイクル料金がいくらかかるのか調べましょう。
メーカー毎にリサイクル料金が違うので必ず確認。
参考 品目別メーカー別リサイクル料金一般財団法人家電製品協会まとめ
洗濯機の取り外し方から取り付ける方法、家電リサイクル法に従った処分方法を解説・紹介してきました。
1人で洗濯機を取り外したり、取り付けることは安全の面から考えるとおすすめできません。
必ず一人ではなく、最低2人以上で安全を考慮した上で行ってください。