皆さんはミニマリストという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ミニマリストとは、自分の中での不要な持ちものを減らして必要な最小限のものだけで暮らす人のことを言います。
この記事ではミニマリストについて理解を深めるためにミニマリストとはそもそも何なのか、そしてミニマリストになるためには具体的にどうしたら良いのかを踏まえながら、ミニマリストについて詳しく徹底解説していきます。
目次
ミニマリストとは
ミニマリストというのは「ミニマル:minimal、最小限の」という言葉から派生したと言われています。
現在のミニマリストはアメリカの富裕層から生まれました。
彼らは、欲しいものはいつでも買うことができます。
しかし、全てを手に入れるのではなく、洗練され厳選した質の良いものだけで生活したいと考えるようになり、そのスタイルを発信し始めたというのがミニマリストの歴史です。
ミニマリストは、明らかな不用品はもちろん、壊れているものや使えないもの、期限が切れているものなど、なくても自分の生活に影響がないものを積極的に捨てていきます。
また、自分で半年や1年など期間を決めて、その期間内に使わなかったものや着なかった洋服なども処分します。
ミニマリストになる方法
ではいざミニマリストになりたい!と思った時、まずは何から始めてみたら良いのでしょうか?
ミニマリストになるためにすることをまとめました。
散らかっているものを収納する
置き場が決まっていないがために、しまいこんだままになっていたり飾ったままになっていたりするものがあるかと思います。
それらの収納場所を決めることを始めてみましょう。
自宅の収納スペースに入りきらないものは毎日少しずつ手放していきます。
どうしても捨てる覚悟が決めれなかったりする場合は、写真を撮ってから処分するなど、自分のなかでルールを決めてみるのも良いです。
不用品を捨てる、売る
実際はもう使用していなかったり、使用する予定がなかったりするにも関わらず、何となくもったいないと感じ、思い出のものが捨てられなかったりしている方も多いかと思います。
ですがもったいないからといっていつまでも持ち続けているとどんどん家の中にものが溜まってしまい、ミニマリストとは程遠くなってしまいます。
捨てることに抵抗があるのであれば、大切に使ってくれるような知人にあげたり、フリーマーケットで売ることを視野に入れてみましょう。
無駄な買い物を控える
買い物、特に不必要と思われる無駄な買い物を避けることが必要不可欠です。
ミニマリストになるためにはできるだけものを増やさない努力が必要なのです。
素敵だな、惹かれるなと思うものがあったとしても、既に同じものや似たものを持っている場合は、どちらかが不要になります。
衝動買いをするのはもってのほかです。
本当に自分にそれは必要なのか、しっかり吟味して買い物するようにしましょう。
一つのものを買ったら一つを減らす
家に同じものや似たものがあっても、万が一何らかの理由でものを買ってしまった場合には、どちらかを必ず処分すると決めましょう。
どうしても捨てれないといった場合は箱などに一度収納し、1年使わなければ処分するというような決まりを作りましょう。
自分に厳しくすることがミニマリストへの第一歩です。
レンタルを活用する
時々必要になる車やアウトドアグッズなどに毎回レンタル料金を払うのはもったいないと思うでしょう。
ですがたまにしか使わないものを購入し収納しておくのは、場所もお金も無駄になってしまうというのがミニマリスト達の考えです。
そのため常備が必要ではないものに関しては、購入するのではなくレンタルを活用するようにしましょう。
ただし何回もレンタルを繰り返していて、買った方が安いというようであればそれは常備が必要なものということになりますので、そこで初めて購入を検討すると良いでしょう。
ミニマリストになるメリット
ミニマリストになるとこのようなメリットがあります。
- 好き嫌いがはっきりする
- 浪費を避けることができる
- 自由な時間が増える
- フットワークが軽くなる
- 掃除や手入れが楽になる
- 作業に集中しやすくなる
- 部屋が片付くことで気持ちがすっきりする
このようにミニマリストになることで、今までとは違うゆとりある生活を送れます。
掃除や手入れが楽になることで自由に使える時間やお金が増えるため、仕事やプライベートも充実できるようになります。
ミニマリストは生活するにあたって無駄がないため、考え方や行動がシンプルになります。
自分の大切なものとしっかり向き合うことが出来ます。
ミニマリストになるデメリット
ミニマリストになることによって生じるデメリットもいくつかあります。
- 時間を持て余す
- ストックを持たなくなる
- 新たなものを捨てる時の決断が遅い
- 嫌いなものに対してより嫌悪感が募る
- 合理主義な考えをしてしまう
- 客をもてなせない
ミニマリストをご紹介
ここで実際のミニマリストを3人紹介します。
ぜひこの方々を参考にしてみて下さい。
Kozue(@Kozue._.pic)さん
まず一人目はKozue(@Kozue._.pic)さんです。
現在、kozueさんは3LDKの社宅にご夫婦二人でお住まいです。
余計なものを極力置かないためお部屋は、とてもスッキリとしています。
リビングには埃や髪の毛、ゴミはもちろんそんなものはなにひとつない床に、シンプルなデザインのソファーが置かれています。
そこにはどこか上質な雰囲気を感じられます。
寝室は、清潔感のある白の寝具でまとめられておりすっきりとしたお部屋になっています。
色やデザインをできる限りシンプルなもので揃えるられているのが大切なポイントです。
次にキッチン周りのご紹介です。
お皿や調理器具は、主に白い器やガラス容器を中心に揃えられています。
たとえ形がバラバラでも、たった色や素材を揃えるだけでいつもより断然整った印象になります。
chiaki(@k.h.s.0906)さん
2人目はchiaki(@k.h.s.0906)さんです。
chiakiさんは男の子三人のママをされている方です。
ワーキングマザーでもあるchiakiさんのご自宅は、ご主人とお子さん含め5人の家族が暮らす家とは思えないほど非常に綺麗なお宅です。
リビングには、シンプルかつデザイン性のあるテレビ台とチェストだけが置かれているのが特徴です。
キッチンには、お気に入りのカップや雑貨のみをシンプルに並べる飾り棚があります。
厳選したアイテムだけを並べるからこそ、ひとつひとつの存在感が際立つためより物を大切に出来ますね。
そして収納ケースが白一色に取り揃えられています。
そこには、保険関係の重要な書類などがしまわれています。
家電などの取扱説明書は、インターネットで閲覧ができるということから思い切って処分してしまったそうです。
書類や説明書に関してはとりあえず念のため取っておこうとしまいこんでしまいがちなものです。
ですが本当にその書類は必要なのかしっかり吟味することが大切ですね。
大切な書類を処分してしまわないように気をつけることも大事です。
まりお(@mario.15.88)さん
3人目はまりお(@mario.15.88)さんです。
まりお(@mario.15.88)さんは沖縄県にお住まいのミニマリストさんです。
家族で賃貸暮らしをされています。
リビングは白を基調としたお部屋となっており、清潔感と統一感に溢れています。
キッチンは全体的に物が少なく、きちんと片付けられているため一切の無駄がありません。
賃貸であるのにもかかわらず全く狭さを感じさせないキッチンは、仕事の負担も減りストレスフリーに家事をこなせます。
クローゼットもとてもスッキリしています。
シンプルなデザインのコートハンガーにはご主人の仕事着かかけられており、ジャケット類も整然と並んでいるため、どんなアウターを持っているかが一目瞭然です。
自分の持ち物をきちんと把握できる点がとてもいいですね。
夏や冬の衣替えも簡単にできるようです。
ミニマリストになる際に捨てても良い物
ミニマリストになる上で、持ち物を減らしたいとなった時いざ何を捨てたらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここではミニマリストになるなら思い切って捨ててもいいものをいくつかご紹介します。
- ベッド
- ソファ
- テレビ
- ダイニングテーブル
- 貴金属
ベッド
まずはベッドです。
ベッドはたとえ小さめのシングルベットだとしても基本大型で、それなりに場所をとるものです。
またベッドの下の掃除が大変なので、床を清潔に保てなかったりもします。
ここでおすすめなのがベッドを布団に置き変えるということです。
たたんで収納すればつい寝転んでだらだらと過ごしてしまうこともないため時間も無駄にしません。
思い切ってベッドを処分してみましょう。
ソファ
ソファはとにかく重くて場所を取ります。
そして非常に床掃除がしづらいのが難点です。
また、使っているうちに日に日に生地やスプリングが傷んでくるため、日頃のお手入れが大変な家具の一つなのです。
座るだけなら折りたたみの座椅子やビーズクッション、座布団などでも代用できるのでかさばるソファとはお別れを考えてみてもいいかもしれません。
テレビ
観たい番組がなくても、ついつい点けてなんとなく夜更かしをしてしまう、ということも多くの方が経験しているのではないでしょうか。
テレビがなければ、することがないからと言ってだらだらとテレビを見ながら過ごす時間がなくなるため時間を有効活用できます。
仕事をしようと思っていたのに、これをやらないといけなかったのにまたテレビを観てしまっていた…なんてことも避けられるようになります。
家にテレビがあるのは当然と思うかもしれませんが、テレビがない家庭は意外と増えています。
近年配信メディアの普及によって、テレビ離れという言葉がありますがその通りなのです。
ニュースや流行が追えなくなると心配になるかもしれませんが、逆に言えば、不要な情報から遮断され自分の時間をゆったり過ごすことができます。
どうしても必要な場合はインターネットテレビやスマートフォン、ラジオで代用できるため意外と不便に感じないのではないでしょうか。
ダイニングテーブル
スペースを有効活用することを考えると、ダイニングテーブルよりも圧倒的にローテーブルが便利です。
足が折りたためるものなら尚更良いです。
端に置いておくことができ、椅子がないため掃除の手間もかかりません。
ダイニングテーブルは大きくスペースが大きいため、上につい余計なものを沢山置いてしまい、家が雑然とするのも防ぐことができます。
ミニマリストと断捨離の違い
断捨離とは、ヨガの「断行(だんぎょう)」「捨行(しゃぎょう)」「離行(りぎょう)」を応用させて、普段の生活にも応用させた考え方です。
単にものを捨てることにフォーカスしてしまうと、感情だけで使ってもいないのにものを持ち続けてしまうため頭の中の雑念や、ノイズが増加していってしまいます。
断つことと、捨てることで、結果的に執着から離れることができるのです。
中々自宅にあるものを減らせない人が、取り入れると劇的な効果があります。
一方ミニマリストとは、大量生産・大量消費の時代に産まれた新しい価値観であり、無駄なモノを手放し、必要なモノだけを持つ「最小限主義者」のことを指します。
よってこれらをまとめると、断捨離が、無駄を断ち無駄なものを捨てることに対して、ミニマリストは、無駄を手放し、持ち物を最小限にすることを手段としています。
これがミニマリストと断捨離の違いです。
まとめ
ミニマリストに関する記事いかがでしたでしょうか?
自己に必要なものをこよなく愛し自分の必要最低限のものだけで生活を送る人たち、それがミニマリストです。
ミニマリストの思考やミニマリストになる方法、ミニマリストとして心がけるべきことが理解できたかと思います。
そしてミニマリストになるとメリットやデメリットは両方生じます。
ミニマリストになるにあたって大変なことや努力しなければならないことも多いかもしれません。
ですがその努力はきっと豊かな暮らしを提供してくれるはずですのでぜひ皆さんもミニマリストへの第一歩を踏み出してみて下さい。