「ブラウン管テレビの処分ってどうしたらいいの?」
「買い替えたいけど、ブラウン管テレビの処分はどこで出来るの?」
今ではあまり見られる機会もなくなったブラウン管テレビ。
それだけに、「ブラウン管テレビの処分に対応しているところはあるのか」と不安になる方も少なくありません。
今回はブラウン管テレビを処分するための方法や、それぞれのメリットやデメリットについて紹介していきたいと思います。
目次
ブラウン管テレビの見分け方
ブラウン管テレビの見分け方は、液晶テレビと比較すると分かり易いでしょう。
液晶テレビの形は平面で、薄い構造で出来ています。
対して、ブラウン管テレビは幅と奥行きがあり、台形のような形をしているのが特徴です。
ブラウン管テレビは、50年ほど前から使われていたもので内部は真空、画面部分に電子ビームを当て、発光させることで映像を作りだします。
この構造により、重量もかなりあるので持ち運びもかなり大変です。
ブラウン管テレビは粗大ゴミとして回収してもらえない?
ブラウン管テレビは、粗大ゴミとして捨てることが出来るのでしょうか?
残念ながら、その答えは「NO」です。
自治体では「家電リサイクル法」という法律により、テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫の4品目は資源の再利用化を目的として、リサイクルすることが定められています。
そのため、ブラウン管テレビは粗大ゴミとして捨てることが出来ません。
「じゃあ、ブラウン管テレビはどうやって捨てることが出来るの?」
とお困りの方の為に、今回はブラウン管テレビを捨てる為の5つの方法についてご紹介していきたいと思います。(200文字程度)
【ブラウン管テレビの処分方法①】メーカーに依頼する
ブラウン管テレビを処分する方法の一つとして、メーカーに引き取りを依頼する方法があります。
「テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機」のこれらの品目については、家電リサイクル法に基づき、メーカーにより有料で回収してもらうことが出来ます。
引き取り依頼でかかる費用は「リサイクル料金」「収集運搬料金」の二つが含まれており、メーカーのホームページまたは電話窓口から券を購入することで支払いが可能となります。
購入後、日程の連絡について調整を行えば、当日は作業員による回収のもとブラウン管テレビの処分が完了となります。
メリット
メーカーへ引き取りを依頼することで得られるメリットは、「安全に処分が出来る」という点にあります。
不用品回収業者や、家電量販店で回収された家電ゴミの殆どはメーカー引き渡されます。
そして、メーカーの専用の工場にて家電ゴミは解体、処分されます。
その為、家電ゴミを引き渡す工程は一番短く安全に処分することが出来るのがメーカーでの処分方法です。
デメリット
対して、メーカーに依頼する際のデメリットは「費用が多くかってしまう」という点にあります。
引き取り依頼には、「回収のみ」「買替えによる回収」の2種類があります。
買替えで回収依頼をすれば、リサイクル料金がいくらか安くすることができますが、回収のみの場合は費用が高額になる可能性も。
【ブラウン管テレビの処分方法②】不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者では、ゴミの種類に関わらずあらゆる不用品を回収し処分することが可能です。
その為「家電リサイクル法」で処分が出来ないものは、不用品回収業者にで依頼するのがセオリーと言えるでしょう。
依頼方法は、以下のようになっています。
不用品回収業者の申し込み手順
依頼見積もり
ホームページからWebまたは電話にて、不用品の申告と見積もりを依頼します。
日時調整
トラックでの回収になるので、トラックの空き状況と、自身の予定に合わせて回収日時を調整します。
業者によっては、即日対応可能となる場合もあり、その日のうちに回収してもらえることもあります。
回収作業
当日はスタッフによる回収作業となるので、分別や運び出しの作業は必要ありません。
支払い
回収作業が終われば、見積もり時に提示された金額を支払い完了となります。
メリット
不用品回収業者のメリットは、時間と手間を省くことが出来る点にあります。
先ほど紹介した手順の通り、依頼した後は当日の回収のみとなりますので、回収までの工程は最も少なく簡単な方法と言えるでしょう。
メーカーによる回収では、リサイクル品ごとに費用がかかります。
対して不用品回収業者の場合は、トラックの容量や処分量によって料金がかかるので、まとめて処分すればよりお得になるというメリットがあります。
また、即日対応可能となれば引っ越しやオフィスの移転による緊急なゴミの処分などにも対応してもらうことが出来ます。
デメリット
そして、不用品回収業者には、「費用がかかる」というデメリットがあります。
不用品回収業者の多くは、トラックの容量によって料金が決められています。
そのため、ブラウン管テレビ単品での処分の場合、トラックに空きがある状態で料金を支払うことになりますので、無駄な費用が掛かることも。
ただし、不用品回収業者の中にも単品からの回収に対応している業者もあり、費用が高額になると一概には言えません。
不用品回収業者を選ぶ場合は、料金設定や内訳などをしっかり確認して依頼するのが良いでしょう。
【ブラウン管テレビの処分方法③】家電リサイクル法に則って処分する
「家電リサイクル法」では、粗大ゴミとして捨てられない「テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫」のこれら4品目の処分方法について規定の処分を定めています。
「不用品回収業者での処分」、「指定取引所での処分」「家電量販店での引き取り」が一般的な処分方法となっています。
家電量販店での引き取りでは、「買い替えによる不用品の引き取り」「持ち込みによる引き取り依頼」による2つの方法があります。
買い替えによる不用品の引き取りでは、購入した商品の到着と同時に不用品を回収します。
そして、持ち込みによる引取りでは、ブラウン管テレビを窓口で持ち込み、リサイクル申し込み「リサイクル料金」「収集運搬料」を支払えば申し込みは完了です。
メリット
家電量販店での引き取りでは、手間をかけずに処分することが出来るというメリットがあります。
特に、「買い替えによる引取り依頼」では新しい商品の設置と、不用品の処分を同時に出来るという利点があります。
また、家電量販店では下取りサービスを取り扱う店舗もあり、査定額は購入対象品の一部として差し引いてもらえるような得点も。
こうしたサービスが利用できるのが家電量販店で引き取りを依頼する上での大きな魅力となっています。
デメリット
家電量販店でのデメリットは引き取り条件があるので、手間と時間がかかってしまうという点が挙げられるでしょう。
引取り条件の例として、以下のようなものがあります。
- その店舗で商品を新たに購入するか
- リサイクル品が以前店舗で購入したものか
- 購入した商品の配送先が、リサイクル回収先住所と同じか
こうした条件を満たしていなければ、引き取りサービスは利用できないことも。
また、商品を購入することで不用品の回収に割引がきくという特典がありますが、新しい商品が到着するまでは処分出来ないというデメリットもあります。
【ブラウン管テレビの処分方法④】指定の引取場所へ持ち込む
指定取引所では、リサイクル料金を支払うことで対象の家電ゴミを回収してもらうことができます。
郵便局の窓口で、「郵便局券」を受け取りリサイクル料金を支払い、郵便局の受付印が入った「郵便振替払込証明書」をブラウン管テレビに張り付けます。
あとは、指定取引所に郵便局券とブラウン管テレビを持めば処分完了です。
メリット
指定取引所で処分するメリットは、「リサイクル料金のみで処分できる」ということです。
指定取引所では、原則持ち込みのみとなっているためメーカーでの引き取りや不用品回収業者での処分で発生する「収集運搬料」が掛かりません。
リサイクル料金のみで処分出来るので、費用を抑えることが出来るのが、指定取引所のメリットと言えるでしょう。
また、自治体が管理している処分方法なので安心して処分することが出来るというのも引取所の良いところです。
デメリット
指定取引所ではリサイクル料金のみで費用が抑えられれるということがメリットであるということが分かりました。
しかしその反面、持ち運びをしなければならないというデメリットもあります。
その為、車での移動は必須となり、ブラウン管テレビであれば持ち運びに1人以上の手が必要となります。
そして、リサイクル券を購入するには、郵便局で郵便局券を購入しなければなりません。
つまり、郵便局が振り込の取り扱いを行っている時間でなければ手続きが出来ないということ。
こうした理由から、取引所での処分は仕事などで忙しい方にとっては難しい処分方法と言えるでしょう。
【ブラウン管テレビの処分方法⑤】リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップでは、不要になったものを売ることで処分できます。
今まで紹介してきた処分方法とは異なり、売ることで処分出来るというのがリサイクルショップの大きな特徴。
リサイクルショップでの買取手順
持ち込み
リサイクル品を店舗に持ち込み、窓口で査定を依頼。
査定
札番号を渡されるので、呼び出しがあるまでは査定の時間となります。
買取契約
査定が終われば、番号が呼ばれ査定結果が提示されます。
査定額に納得できればそのまま買取契約の書類に必要事項を記入し、身分証のコビーを提出します。
契約が終われば代金が支払われて完了です。
メリット
リサイクルショップを利用する上でのメリットは「費用をかけずに処分出来る」ことです。
不用品を買取で処分することができるので、ちょっとしたお小遣いにもなるのが嬉しいポイント。
処分も出来て、収入も得ることが出来るという点において、リサイクルショップは費用をかけずに捨てることが出来る方法であると言えます。
デメリット
対してリサイクルショップのデメリットとは?
これについては「手間・時間」がかかるということが言えるでしょう。
リサイクルショップで買取をしてもらう為には、持ち込みをする必要があります。
ブラウン管テレビを持ち運ぶとなると、車での移動は必須となるでしょう。
そして、リサイクルショップでは必ずしも全てが買取が出来るとは限らないということも注意しなければなりません。
リサイクルショップでは買い取ったリサイクル品は、商品として売られます。
つまり、商品として売れる見込みが無ければ買取は出来ないのです。
そして、そういった観点でブラウン管テレビは商品としては性能もかなり古く、重さもあり、需要の見込みはかなり低いと言えます。
ブラウン管テレビを処分するときの注意点
ブラウン管テレビを処分する際に注意しておかなければならないことは、その大きさや重さ故に持ち運びによる危険性です。
万が一、運び出す途中に落としてしまえば床や壁に大きな損傷をもたらす原因となります。
また、ブラウン管テレビの画面はガラス素材でできているものが多く、破損させてしまうと怪我をするおそれもありますので、運び出しには十分に気を付けましょう。
また、中には「無料回収」を謳う違法業者がいます。
こうした違法業者はタダであるといいながら、運搬料や、車両費など様々な理由で高額な費用を請求してきます。
その上、違法業者は金銭になるものだけを回収して、高値で売ることが目的としているので、それ以外の不用品は山奥などに放棄されることも。
これは、不法投棄法違反となり最悪の場合、依頼した本人が罰せられることもあります。
処分を依頼する際は、違法業者ではないか十分に見極めてから処分しましょう。
ブラウン管テレビの処分方法まとめ
ブラウン管テレビは作りも古く、それだけに処分の扱いも難しくなります。
今回紹介した処分方法によって、ブラウン管テレビを処分することが出来ますが、それぞれのメリットとデメリットがあることも理解しなければなりません。
「時間」「手間」「費用」など、自分が何を優先したいかにより、処分方法の選択は変わります。
また、ブラウン管テレビだけの処分なのか、大量ゴミの処分なのか、周りの状況も考慮した上で利用することが大切です。
急な引っ越しやオフィス移転、遺品整理にもしっかりと適切な処分が出来るよう、今回の記事を参考にしてブラウン管テレビの処分について知識を身に着けておきましょう。